31歳で若年性乳がん、ステージⅠ温存術+ホルモン治療
それから16年半経って、一度目の手術痕下にしこりを見付けてクリニックに駆け込んだところ、全く同じ場所にまた乳がんが見付かりました。

 

結構珍しいのではないかと思います。
幸い二回とも深刻な病状ではなかったので元気に過ごしています。

 

世間では乳がんと言うと検診で見付けてもらうというイメージがありませんか?
検診で見付かる人も多いので検診を受けること自体を否定しませんが、検診で見付かりにくい場合もあります。

 

私自身がそうでした。
一番大事なのは自分自身で定期的に乳房のチェックをすることです。
そしてもしもいつもと違う症状を感じたら、すぐに「乳腺外科」の診療科目がある医療機関を受診して下さい。

 

その時「検診を受けたい」と言うのではなく、異常を感じたので診察をして欲しいと申し出れば、健康保険適用で診察や検査を受けることが出来ます。

 

出来れば一時診療(最初に掛かる医療機関)は手術や入院の設備があるような大きなところではなく、外来のみの乳腺外科専門医がいるクリニックなどがお勧めです。

 

と言うのは、私の知人が最初から総合病院で受診して乳がんの診断が下りたのですが、治療方針を巡って意見が合わず不信感が募り、別の病院へ紹介状を書いて貰おうとしたけど難しかったからです。

 

外来のみのクリニック等では検査で乳がんと診断された患者は、基本的に設備の整った別の病院(二次診療)へ紹介して手術や抗がん剤、放射線治療を受けることが前提となっています。

 

患者側も検査の過程で、病院を調べたり周りの人にお勧めの病院を聞いたりなどして、自分が治療を受けたい病院をピックアップしておくと良いと思います。

 

現在では癌イコール死ではなく大半の患者にとっては治る病気となりました。

 

また治療に関しても医師にお任せではなく、ある程度の幅の中から患者自身が治療法を選択する場合も多々あります。

 

必要以上にショックを受けず、敵(病気)のことを知り(知識を身につける)、前向きに治療に臨むことが大事だと思います。

 

私は癌になりましたが、失ったものより得たものの方が大きくて、癌になって良かったと思っています。