書店に行けば、病院ランキングの本がいくつも置かれていて、ネットでは病院の口コミサイトもあり、TVで名医の特集もされる中、良い病院を選ぶ選択肢が溢れているかに思える現在でも、本当に必要な時に良い病院に出会える確率は、まだそれほど高くない様で、初めての病院の場合は、セカンドオピニオンの活用も視野に入れながらかかるのが無難かも知れません。
そして、信頼出来る病院かどうかを、余裕を持って冷静に判断するためにも、いつもと違う不安な症状などが有れば、悪化させるまで我慢せずに、早い段階で診察を受けることをお勧めします。
そして来院の際、チェックすべき点が幾つか有ります。
先ず、たとえ建物自体が多少古くても、院内の各所、とりわけ外来で利用出来るトイレなどの清掃が行き届いているかどうか、消毒液などが各所に用意されているかです。
これは、院内感染などに対する、病院の管理体制を判断する基準の一つとなります。
次に受付窓口ですが、充分な座席は用意されているか、窓口等で混乱している様子はないか、病院コンシェルジュや看護師も立会い、対応しているかなど、直接医療行為とは関連が無い様でも、来院する人への、配慮と体勢が整っているかがチェック出来て、事務方と医師や看護師等の医療スタッフとの連携がスムーズに行われているかを測る指針ともなります。
また患者が多くても、それがイコール病院の評価と判断するのは早計で、同じ顔ぶれが多い場合には、的確な診断や治療が行われていないと言う可能性も考えられます。
また、名医と呼ばれる医師が自分にとって名医とは限らず、人間同士なので相性も有ります。
話しづらくて、自分の症状や不安について、うまく伝えられない可能性もあります。
医師の診断や治療方針がよく理解出来ない、納得出来ない点が有れば、第一には、再度同じ医師に尋ねることをお勧めします。
良い病院であれば、どの医師にも、インフォームドコンセント(納得診療=説明と同意)が徹底されており、何度でも充分な説明を受けることが可能だからです。
どうしても直接は聞きづらい場合は、看護師を介して相談し、解り易く話を聞くことが可能な場合もありますが、その対応をおざなりにする様な病院や医師であれば、院内院外を問わずセカンドオピニオンを活用することを、是非お勧めします。
さらに検査の結果などによっては、専門外になる可能性もあり、罹った病院がどの分野をより専門として、力を入れているか、主治医の専門が何かと言う事も、早い内に確認しておく方が良いと言えるでしょう。
そういう意味では、本やネット等を利用して、事前に情報収集することも有効だと思います。